17日の木曜日

思ったことを思ったままに。

アイドリッシュセブン本編第五部を読了した話‐後編‐

 おはようございます、紘月です。

 妄想感想文後編および完結編です。中編投稿から三ヵ月も空いてしまいました。

 正直当時思っていたままのことはまるで覚えていないのですが、10月7日に第六部公開という異例の速さでの更新となったため、流石にそれまでに自身の中での第五部を完結させなければと取り急ぎ筆を取った次第です。テレビアニメシリーズの第三期後半もスタートし、そちらに脳みそが持っていかれる前に片を付けようと思います。

 

四葉環の話

 実のところ、いちばん書きたかったのに言葉にするのが難しくて、怖くて、後編の更新が遅くなった最たる要因であったりするこの男。

 彼は嘘を吐くのが上手くなりました。素直で真っ直ぐで、隠し事ができなくて、嘘が大嫌いだった環くん。大人の建前やアイドルだから言っちゃいけない事、大切な人を守るための隠し事も、彼にとっては嘘で罪悪感を抱くものでした。

 環くんはIDOLiSH7として、MEZZO”として活動していく中で自分以外の価値観や生き方に触れて、過去の自分を「ガキだったな」と笑ってしまう程、変わりました。環くんの変化は自身が強く望んだものというよりは、自由だった子供が世界を理解して大人に成っていく過程と同等だと思っています。環くん自身もそれを当然と受け入れて、大人としての責任と枷はあれど、不自由さや悲しみは抱いていない筈です。メンバーや近しい人達が環くんの成長を語る描写が比較的多いのも、彼が変化の大きい人物であるからだと思います。

 環くんの価値観に最も大きな影響を与えたであろう人物は、大切な人のために笑顔のままボロボロになって、それすらも隠し通そうとするような人でした。本音で語り合えず、伸ばした手もそっと払うような彼の態度が、自分を守るためだったと気づいてしまったら。大人の価値観を吸収し始めたばかりの環くんには、それが最初の正解になりかねません。そしてなによりずっと隣にいる相方です。彼を守るために、彼が自分にしてくれたことを真似るというのが妥当でしょう。

 

 小鳥遊事務所で実施されている個人面談で、環くんが延期のまま描かれていない事、第五部の最後にひとつ大きな問題定義をした人物が環くんであることから、第六部の中核は環くんが担うことになると思います。天は自分がゼロを超えるアイドルになったとき義理の妹であり、環くんの実妹である理を返すという約束をしました。第五部でその条件が満たされたのかは不明ですが、一連のやり取りはあるのではないかと思います。ですが、理自身は九条さんを信頼しており、ふたりの兄に言われたからといって四葉姓に戻るとは考えにくいです。結果はどうあれ、四葉環が抱えてきた問題というのがやっとひとつ解決するのではないかと思います。

 環くんの中で理ちゃんは恐らく、生き別れとなった当時の幼い妹のまま止まっています。海外で暮らして家族のために料理を覚えて、まだ十代半ばだけれど独り立ちできるほど強いのに、その空白を知らない兄ちゃんにとってはまだ、自分が守ってやらないといけない存在でいる。きっとそれが覆るのも第六部なんだと思います。

 

逢坂壮五の話

 四葉環に人生を変えられて(公式)、四葉環の価値観を変えた人(考察)。

 壮五さんはみんなと出逢った頃よりも、戦闘力は落ちていると思います。周囲に頼ることを覚えて、感情を表に出すことも臆さなくなった。弱くなったのではなく、自分を守っていたバリアのコントロールができるようになった。第五部時点の壮五さんにはそんな印象があります。

 寮の前で逢坂の家の人と話しているところを見られていたとは知らず、環くんの「なに話してたの?」の問いに壮五さんは咄嗟に嘘を吐きました。環くんは「家の話すると俺が可哀想だからしない」と思っていますが、どこまで見られているか分からないうえで実家の話をすればまた心配をかけてしまう、の方が実際のところなのかなと思いました。環くんと壮五さんは一度逢坂の家に行って一悶着あったうえ、現場で実家の関係者を見かける度、相方に壁になってもらっているのですから、逢坂の家の話=嫌な事となり、環くんにいらぬ心配をさせてしまうと思った壮五さんが咄嗟に嘘を吐いても自然な事ではあります。

 環くんが理ちゃんをまだ幼い妹だと思っているように、壮五さんもまだ環くんを何も知らない無邪気な子供だと思っている節があります。仕事のパートナーとして認めて信頼をしてはいますが、世話を焼いてきた期間があったからか、どこか彼を庇護の対象としているようにも思えます。

 

MEZZO”の話

 お互いに誤解や衝突を繰り返しながら、ふたりで成長させていったMEZZO”。対等でいたいとする環くんと、そんな環くんを守ろうとする壮五さん。互いの理想とする相方としてのカタチが擦れ違いとして表に出たとき、恐らく今までにないMEZZO”の大喧嘩が始まるんじゃないかなと勝手に期待しております。もしくは冷静に話し合いで解決するかな。それはMEZZO”らしくないな、と思ってしまいます。私の勝手な期待でしかありませんが。MEZZO”のふたりがお互いの顔色を気にしてなにも言えなくなって、頭を使って話し合いで解決するというのは、なんだか寂しいような気がするのです。

 第五部の最後に環くんが何だか意味深な発言をしていましたが、アイドリッシュセブンってそういうものです。

MEZZO”で、IDOLiSH7で良かった」

「僕たちに、絆はあるよ」

 この言葉を信じて第六部、アイドリッシュセブンという物語のクライマックスを待ちたいと思います。

 

 途中、自分でもなにを言っているのか分からなくなりながらも、とにかく思ったことを書き連ねました。語弊を招く表現もあるかもしれませんが、なにより私はアイドリッシュセブンが大好きです。

 また第六部でも備忘録がてら書いていけたらと思います。ここまでお読みいただきありがとうございました。では。

アイドリッシュセブン本編第五部を読了した話 ‐中編‐

 おはようございます、紘月です。

 感想妄想文中編です。

 重苦しい話の前に。九条天のモノマネする七瀬陸(CV.小野賢章)があまりにもそっくりすぎて吃驚したんですけど、アレ小野さんですよね……?まだアイドリッシュセブンを始めたばかりの頃、小野さんと斉藤さんも登壇されたリアルイベントで、お二人の顔が映っていない時に喋られたのがどちらだったのか分からなかった、ということがありましたが、本気でやるとあそこまで似るんですね……。声優すげーな……。

 では本編。

 

九条天と七瀬陸の話

 ふたりが双子でなければいけなかった理由は、七年前からこのためにあった。左右対称の髪型は、鏡の向こうの自分だから。ラストシーンの演出は、客席に背を向けて鏡を見詰めながら独り歌うゼロ。そのシーンで披露される「Incomlete Ruler」はデュエット曲である。それらが明かされ、ひとつの可能性に辿り着いたときには鳥肌が立ちました。さすがアイドリッシュセブンだ、と。IncomleteRulerの意味は、恐らく“不完全な支配者”。ゼロがゼロ自身を表現した言葉だと思います。

 「たかがIDOLiSH7のセンターくらい モブにしてみなよ」

 その前の天の言葉には兄としての私情が確実にありました。七瀬陸がいることで最高のものになると演出家・九条鷹匡が確信しているのに、演者がそれを受け入れない理由はありません。一方で、陸には一切迷いがなかった。陸はプロのアイドルIDOLiSH7の七瀬陸”として、九条鷹匡からのオファーで舞台に立つことを決めました。天と一緒に歌えるだとか同じ舞台に立てるだとか、そんなことは頭になかった。TRIGGER主演のミュージカル「ゼロ」を最高のものにするための駒になると。

 「子供の頃から守ってきたんだ 今更生き方を変えられないよ」

 この言葉は、今までやはり彼は陸に対して心からは仕事上のライバルとして接せていなかったと、告白したも同然だと思っています。天も陸が心配で大好きでしかたがないんです。でもそれを認めてしまうのは、天にとって弱さだから言えなかった。その弱さを出していいと言ったのは、他でもない楽さんと十さんでした。天が自分の弱さを押し隠している間に、陸は天から少しだけ離れることを覚えていました。その違いが出たのが、変更されたラストシーンの演出が完成したときでした。

 このミュージカル「ゼロ」はTRIGGERの再起のための最後のピースであり、九条鷹匡の鎮魂歌であり、九条天と七瀬陸という双子の本当の意味での決別であったのだと思います。そして、陸と天にとって、七瀬天というアイドルの供養にもなったのではないでしょうか。陸も天も、自分に吐いてきた嘘と枷を赦し、本当の意味でのライバルになってくと思います。

 ま、ブラコンは変わらないと思いますけどね~~~~。

 

伝説のアイドル・ゼロの話

 ゼロとは何者なのか。本名もビジュアルも人となりすらも、詳細は一切公表されていません。ゼロというアイドルの追憶となった第五部で明かされなかった以上、これから先、ゼロの正体を知ることはないと思っています。九条鷹匡の二重人格、実は既に登場している等の説を一旦否定して、ゼロの正体は今後一切明かされないという前提で話していきます。

 私の思うゼロの正体は、アイドリッシュセブンです。グループのことではなく、この作品そのものです。アイドリッシュセブンにはいつか終幕が訪れます。熱狂して、期待して、愛して愛されて、極上のエンタテインメントを魅せて、いつかは我々の記憶の中だけのものになります。少なくともアイドリッシュセブンのファンにとっては、ゼロの正体はアイドリッシュセブンです。もっと詳しく言うならば、アナタにとってのスーパースターが、ゼロの正体です。つまりゼロは人の数だけ存在し、想う人によって異なるということです。ゼロの人となりやビジュアルが語る人物によって異なり、情報もぼんやりしたものしかないのも、そういった狙いがあるのではないでしょうか。ゼロをアナタにとってのスーパースターに重ねて、別れや痛みや幸福を想像してほしいと。

 第五部で、ゼロの物語は終幕しました。ゼロの伝説は終わり、新たな伝説が生まれると。本当にそうでしょうか?ゼロに夢中になって、ゼロに囚われている人間は、まだいます。TRIGGERの「ゼロ」を決して認めなかったファンもいます。それどころか、「ゼロ」を演じたTRIGGERに恨みすら抱いているファンも、絶対にいます。伝説は、そう簡単に覆らないんです。世界がどう動いても、川の中腹にある大岩に引っかかったままでは動けないんです。あの世界には、そういう人がまだたくさんいるはずです。ですが、ミュージカルに関して反感を唱える人物を描かなかったことから、この問題は本編では語られることはないと思います。物語としては、ゼロ編終幕といったところでしょうか。

 

 アイドリッシュセブンを読んでいると、どうしてもとある実在のアイドルグループのことを思い出してしまいます。今回の第五部は、特に。私の中では明確なグループがあるのですが名前は伏せさせていただきます。

 グループがなくなってからも、彼らの記念日には話題が上がります。元メンバーをテレビで観ることはあっても、もう揃っているところは二度と観られない。横に並んで歌って踊って、笑っている姿は、自分たちが大好きだった彼らはもう二度と観られない。そう分かっていながら、過去に縋り続けている人たちは実際にいます。でも時代は動いている。新たなアイドルが生まれ、流れが変わっていく。自分のスーパースターが過去のものなっていく。そこにしか嵌らないパズルのピースを失くしたような感覚です。誰かにとってのそんな存在が、ゼロの正体なのだと思います。

 

 妄想感想文中編は以上です。私は現実のアイドルファンも長いことしているのもあってか、アイドリッシュセブンに出てくる世論だとか、アイドルファンじゃない人たちの言葉がより深く刺さります。ドルヲタでない人達からしたら、TRIGGERの再起も歓迎されたものではないのかもしれません。そういう描写は今後あると思っています。

 次回、後編で流石に最後にしたいです。第五部であまり語られなかったけどどう見ても六部で怪しい動きをしそうな四葉環と逢坂壮五の話を中心にしていきます。こんな文章でよろしければ、またお読みいただけると幸いです。では。

アイドリッシュセブン本編第五部を読了した話 ‐前編‐

 おはようございます、紘月です。二年ぶりです。

 2022年6月27日更新分をもって、アイドリッシュセブン本編ストーリー第五部が終幕いたしました。それと同時に私自身も読了致しましたので、その感想&考察のふりした妄想をネタバレ配慮一切なしで綴っていこうと思います。

 体感ではとても短かったように思えましたが、これまでと章数はあまり変わりがないようです。風呂敷を広げすぎている、という印象がないせいかもしれません。話題の中心は、前半はアイドルたちのドキュメンタリー番組、後半はTRIGGER主演のミュージカル「ゼロ」。合間に展開される事柄にその先を感じても、膨らみすぎていなかったからか、いまは重要なことではないと感覚的に印象が薄くなったのだと思います。MEZZO”のふたりにスポットが当たる話題がなく、新曲の追加もなかったのは初めてのことでした。

 ミュージカル「ゼロ」はTRIGGERの再起に向けての最後のピースであったと思います。最後である理由は、八乙女親子の会話から。恐らく第六部が始まった時点か、少なくとも早い段階でTRIGGERは八乙女プロダクションに再所属の運びになるのではないかと思います。ドキュメンタリー番組を始めとしたテレビ出演が増えてきたりと、TRIGGERの活躍が中心となった第五部ですが、私には九条鷹匡という男を供養する物語にみえました。

 

九条鷹匡の話

 第五部は九条鷹匡の鎮魂歌だった。

 最終章を読み終えて最初に思ったことです。ゼロに熱狂して、ゼロに囚われて、ゼロに期待して、ゼロを誰より愛して誰より憎んだ、九条鷹匡という亡霊を供養しない限り伝説は終わらない。天がそれを自分ひとりでどうにかしようとした理由は、彼の弱さと情の深さでしょう。確証はないと言っていたけれど、そうであってほしくないという想いが彼の判断を鈍らせた。そしてどこかで、彼の実弟と養父を重ねていた。実際に九条を導くことができたのは、天が保身のために遠ざけようとしていた陸の言葉でした。

 九条も陸も、自分の一番近くにいた、自分にとっていちばんのスーパースターを突然失いました。ずっと九条と陸は同じ話をしているようにみえたのですが、誰にも言及されていなくて私の勘違いなのかとも思っています。突然自分を捨ててどこかへ消えてしまって、大好きなのに大嫌いで、心配で、でも恨めしくて、愛していることを忘れてしまいたいのにできない。陸が無意識のうちに、その想いから自分は目を背けてはいけないと九条に伝えることができたから、九条の心を動かすことができたんだと思います。さすが訴求力おばけ。

 

九条鷹匡と和泉一織の話

 一織は九条さんに似てると、公式で明言されました。たしかに、一織の未来は九条さんだったかもしれません。でも傍にいるスーパースターが違う。そして、そんなスーパースターに対する認識がまるで違う。陸が「ゼロにはパラシュートがなかったのかな」と言っていましたが、そういうことです。

 九条さんはゼロに対して要約すると「完全無欠のスーパースター」という表現をします。(要約です、本当はもうちょっと長いです。)でもそれは、ファンが言うことなんです。アイドルの傍にいる人たちが、スーパースターをただの人間だと知っている人たちが、絶対に言っちゃいけないことだった。ゼロがそれに遠慮していたとは思えません。でも、実際にゼロは自分の苦しみも悲しみも辛さも、弱いトコロは一切みせることなく、九条さんと桜さんの前から姿を消しました。パラシュートの予備を持っている人も、自分が落下する先でマットを敷いて待っていてくれる人も、落ちそうになる自分の手を上から掴んでくれる人も用意できないまま、ぱちんと弾けて消えていきました。

 九条さんもそのことには気づいていたかもしれません。だからこそ、なにも言わず消えたゼロを憎んだ。気づけなかったんじゃない、ゼロが言わなかった。僕がゼロに信頼されてなかったのか、そんなわけがない。僕は、なにも悪くないんだ。自責と保身が綯い交ぜになって、愛憎という悲しみの塊を生み出してしまったのだと思います。

 一織は陸に対して「私がスーパースターにしてみせます」と宣言しています。でも一織とファンにとって陸はもうスーパースターです。そんな一織が、自分のスーパースターである七瀬さんを盲信しないのか。それは、一織にとって七瀬さんが“人間”だからです。完全無欠のスーパースターがあんなに頼ってこないでしょう。陸が不完全でちょっとポンコツで、素直だから、一織は予備のパラシュートを準備できるんです。というか、パラシュートを一織が用意しておかないと自分の背中にないまま七瀬さんは飛び降りる、くらいは考えていると思います。

 一織が九条鷹匡にならない理由は、彼のスーパースターが七瀬陸だから。ゼロと九条も、陸と一織も、友人です。でも目線が違う、見ている景色が違う。出逢ったものなにもかもが違う。別の人間だから同じ運命は辿らなくて当然だけれど、ほんのわずかな違いが分岐を決める。一織は九条と同じ場所には辿り着かない。

 

 完璧だから助けは必要ないと思った。これはTRIGGERがあの時、周囲に思われていたことです。そのセンターである九条天は、ゼロを超える存在になるために育てられました。もし、九条天がソロアイドルだったら最悪の事態が起こっていたかもしれません。

 

和泉一織の話

 最近の一織の言動、ちょっと危うい気がして怖いんですよね。環くんの件でより強く感じたんですが、ダンスってアイドルにとっての商売道具のひとつなのに、それをより深く学びたいと言うメンバーの気持ちをそんなに突っぱねますかね。悠に対して口を出すなと言うのはまだ納得できるんですけど、TRIGGERの舞台に首を突っ込み出したあたりからは「う~~~~~ん????」となりました。七瀬さんのコンディションに関わるのは解るけど、公表前の情報とか音源に手を出しちゃ駄目でしょ……。九条家での一件はあまりにも強引で一織らしくない行動だなと思いながら読み進めました。七瀬陸を“ニュージェネレーションのスーパースター”に仕立て上げるつもりなんでしょうけど、そう簡単にはいかないだろうしなあ……。

 一織がIDOLiSH7のプロデュースをしていたことをメンバーに告白したとき、本人は断腸の思いだった筈です。でもみんなは、なんだそんなことかという反応で、それに対し一織はもっと早く言ってしまえばよかったと零していました。でも、もっと早い段階で言っていたらああはならなかったと思います。プロデュースに口を出し始めた段階だったら反感を買っていたかもしれません。それこそ彼の実兄・三月は、IDOLiSH7としての活動を通して、一織がどれだけ自分のことを考えて分析して、当時の自分に助言しようとしていたのかを理解していきました。それがない段階だったら「一織、またか。お前もメンバーなんだから、そんなことは辞めろ。」そう言われていてもおかしくありません。一織と過ごした時間が、みんなに“なんだそんなこと”と言わせたのだと思います。そのくらいのことだったら一織には安易に想像できそうなものなのに、そうでないことが彼の不安や恐怖を示唆しているようにも思えました。

 現状、一織が倒れたら陸もIDOLiSH7も共倒れです。彼が判断を誤ったらIDOLiSH7は終わります。そのくらい、一織自身が一織を信頼しきってしまっているんです。それこそ環くんの一件の時に悠に言ったように「私は間違えません」と、本気で彼は思っています。それはすごく大事なことなんですけど、すごく危ない。プロデュースをメンバーに隠れてやる必要がなくなった以上、彼は表立って意見を出してくるでしょう。そのときに、他者の言葉を聞き入れる姿勢すらなくなったら。アイドリッシュセブンという物語においてIDOLiSH7が破綻しない保証はありません。和泉一織はこの先、もっと大きく変わっていく人物だと思います。

 

 長くなりましたが、感想妄想文前編は一度締めとします。次回は九条天と七瀬陸の話を中心にしたいと思います。こんな文章でよろしければ、またお読みいただけると幸いです。では。

噂のゲームをインストールした話

 おはようございます、紘月です。

べっけん行きたかった!!!!!

(クソデカボイス)

 ナナライ展も予定していたんですがね、まあ中止ですよね。仕方ないと言えば仕方ないんですけど。

 まあそんなわけで真面目にStayHomeしてるんですよ、また推しに会える日がくるように。絵を描いたり、某JアイドルのライブDVD観たり(自前のやつYouTubeで映像観たら他のも観たくなった。どのライブもめっちゃ楽しいから皆よろしくね。)撮り溜めてた番組観たり。とにかく何をしていても、結局手はスマホに戻る。でもライフが尽きたらすることがない。そんな訳で、新しいものを始めようと今TLで話題のツイステッドワンダーランドをインストールしてみました。スマホの容量の関係でボイスダウンロードができてないものの、ガチ推し声優がいないだけマシかと思っていたのに闇堕ち後のリドルくんの台詞を花江ボイスで聴きたくて仕方ねえ。でも容量が足りない。

 

 地味にあの狸にイライラしながら読み進めています。マジもう一回退学になれホントに。主人公優しすぎかよ、学園長より優しいよ。二章過ぎた辺りから慣れたけど。公式には明言されてないないようですが、主人公、男なんですかね。男子校に唯一の女の子、的なやつじゃないといいんですが。

 最初に学園長が言っていた通り、というかさすがヴィランズモチーフの作品。本当に性格が悪くて自己中心的な奴しかいねえ。

 少しは懲りろよ!!特にレオナ!!!!リドルたんを見習え!!!!!!!!!!!!

 それがこの作品の醍醐味であることは承知のうえではありますが、なにぶん私はそれを可愛いと思えるほど大人じゃない。でもそれはそれとして。

 とにかくストーリーが面白い、実に興味深い。あまりディズニーアニメーションを観てこなかった人間なので、原作部分を主人公の夢として語られるのが非常にありがたい。先日の金ローで初めて「美女と野獣」観たくらいです。昨年話題になった「アラジン」も履修してない。でも原作を知っていたらニヤニヤできる部分もあったんだろうなと思うのですがどうなんでしょう。

 

  四章はプレイヤーランクに邪魔されることなくサクサク読み進めたい(三章で足止め食らいまくった)ので、今はランク上げに勤しんでいます。読めてないのに召喚したらSSRカリム君きちゃった。欲がないって素晴らしい。

 

 『メインストーリーは読んだら沼る、沼るから読まない』がモットーの私(←ソシャゲ辞めちまえ)。数々、といってもそんなにないけど、メインストーリーを一ミリも読んでいないゲームが実はいくつかあります。アイナナでさえ序盤は読み飛ばしていました。なのになぜか、ツイステッドワンダーランドは頭から読んでしまったんですよね~~~~。ただ前述したように、キャラクターたちの個性は好きだけど他のゲームのキャラクターに抱く感情とはちょっと違う気がしていて、沼って感じではないです。キャラクターたちにだいたいキレ散らかしながら読んでるので、推しというより友達みたいな……。書物として好き、ということかもしれない。作品全体がエンターテインメントだなと思いました。

 でも本当に面白いですね。楽しいです。あとファーストインプレッションでのお気に入り寮は、元来のアリス好きもあってハーツラビュル寮でそれは変わらないのですが、気になる生徒一位がリドルたんからアズールになりました。リドルたんは撫でまわしたいです、可愛い。よもや殿堂入りしてる。

 

結論

やっぱりお前白髪好きだな?

万華鏡と永遠の話

 おはようございます、紘月です。

 


アイドリッシュセブン『妖万華鏡 空虚咎送り』PV

はーーーーカッコよ

 妖万華鏡のナレーション入れたくなるイントロしてる。

 今日7日だけどさ。一番くじも発売されたけどさ。今週末AGFだけどさ。

 ただ完全に油断してまして。MEZZO"が主題歌を担当することは8月の4周年記念ニコ生にて明かされておりました。そして昨年の「星巡りの観測者」PV及び、Re:vale「星屑マジック」の初公開も11月7日だったので許します(←誰。

 それにしても、相変わらずPVの気合いの入れ方がゲーム内イベントのみの劇中劇とは思えない。左下の“♪MEZZO"『カレイドスコープ』”だけで飯が食える。

 フル尺Verは11月9日配信とのことなので、ともかくそこまで懸命に生きようと思います。

 

Forever Noteの話

 こっちが本題です。

 2019年11月31日配信MEZZO"「Forever Note」。劇中の作曲者は逢坂壮五です、語感が強い。

 FNの前身である「Monologe Note」からの変化を私は楽しみにしていました。ものすごく端的に、誤解を恐れずそれを言葉にするのなら、MNは音楽を愛する一人の青年としての逢坂壮五が書いた曲、FNはアイドル・MEZZO"の逢坂壮五が書いた曲、という印象があります。そして「Forever Note」が、逢坂壮五という男が導き出した勝つための最適解なのだと。

 ストーリー的な話になりますが、彼が「戦争」と表現したその場。それはレコード会社だけではなく、曲を発表したその後の世間でもあります。そこに唯一無二の相方を連れて行くのだから、なんとしてでも勝たなければならない。己の意志と大切なものを守るための変化だと感じました。音も、歌詞も、歌い方もすべてがMEZZO"と、いずれ巻き込むことになるIDOLiSH7のために。

 

 ……まあなんかそれっぽく語ってみましたが、個人の超主観的且つ推し贔屓な見解ですし、なんなら冒頭のブレス音だけで私はシんだのでここまで深いことは初見では考えてない。ラスサビ壮五さんソロの最後に鳴るハイハットとか、そこの音の上げ方とか、環くんのサビの楽譜にないであろう音を母音で歌うところとか、間奏のギターとか好きなんですけど冒頭のブレス音がいちばん好き

 

MEZZO"の話

 いつも結局最終的には「歌上手すぎでは??」としかならない。

 四葉環と逢坂壮五は作中で「二人で歌うために生まれてきたような歌声」と評されています。生まれ育った環境や性格は正反対、けれどその歌声は二人が出逢うことが約束されていたかのようにぴったり重なり合う。

 そう言われても納得できる歌声をしていらっしゃる二人の担当声優様すごいな、と。作中の設定の影響ではなく、実際に声の相性の良いお二人だと思っていまして、新曲を発表する度に色の混ざり方がどんどん綺麗になってくなと感じています。声質と響きの高さの違いと重心の位置なんだろーなー、きっと。

MEZZO"歌上手いなぁぁぁぁあああ(←結論)(行きつく場所はいつも同じ)

 先述した通り9日には「カレイドスコープ」が配信されるのでまた騒ぎにきます。たぶんエモいしか言えないけど。←

 そろそろIDOLiSH7の話もしたいですねぇ……。

 

届けたい 想いを乗せながら 五線譜に描いた

 おはようございます、紘月です。

 2019年10月27日配信メインストーリー4部16章第5話「踏み出した世界」にて音源が初公開されましたMEZZO"の新曲「Forever Note(作詞:Saku 作曲:叶人、八巻俊介 編曲:八巻俊介)」のサビの歌詞が好きすぎる。そして(設定上の)作曲者が逢坂壮五である、語感が強い

 いやだって「届けたい 想いを乗せながら 五線譜に描いた」ですよ。ストーリー解放のためにプレイしたときにはあまり歌詞まで意識することができなかったのですが、改めて聴いてひっくり返りました。リアルに椅子から落ちた。壮五さんって実際に楽譜に書き起こしてそうなところがいいですよね。自分はどちらかというと室内楽の人間なので、紙に書かれた音符のほうが好きです。だからだと思います。壮五さんが弾くピアノの譜捲りを仰せつかりたい。あとここの環くんの恐らく楽譜上にはないであろう音を母音で歌う歌い方めっちゃ好きです。

 

というわけで、今回のテーマはMEZZO"です。

(※先にはっきり言っておきますと、私は腐女子でここが推しカプですが公式のMEZZO"はそうじゃないという解釈なので腐った話は出てこないです。それっぽくても本当に断じて腐ってない。)

 

逢坂壮五の話

 先ずは私をアイナナに墜とした全ての元凶であり最推し・逢坂壮五から。

 「戦争です。」

 分かる…………。解釈違い腐女子の台詞かな?とか余計なこと考えてすいません。壮五さんはやけに物言いや行動が物騒なことが度々ありますが、それは育ってきた環境及び家庭の教え故の覚悟の決め方から来ているのだろうと思います。もしかしたら、セトさんと考え方は近いのかもしれません。それが、失敗するリスクがあるのならやらない”か、失敗したら“己の頸を斬る”くらいの話だと思います。ちょっと分かりづらいですかね。

 なんにせよ「Forever Note」が壮五さんにとって、己の頸を守れるほどの武器になっていたことがすごく嬉しかった。それは環くんを始めとした、周囲の言葉や支えが影響しているのではないかと思います。

 ゲーム上、MEZZO"のひとつ前の曲は「Dear Butterfly」になるのですが、あの曲で、ストーリーで、壮五さんは自身の好きなものとの向き合い方が決定的に大きく変化しました(語尾が全部“思いました”になるとうるさいので言い切りましたが、個人の解釈です)。その後の曲がコレ。壮五さんの挑戦と勇気と愛と、大好きがいっぱい詰まった初めての作品。エッッッッッッッッッモ………………(語彙力の喪失)。

 

 そして実は、彼が逢坂の家名と過去を、自分の武器だと思ってくれたことがなによりも嬉しかったりします。

 

 ……そういえば、この曲の前身であろう「Monologe Note」が公開されたとき、Aメロ前半は音が低いから環くんのパートのつもりなんだろうなと思っていたのですが違いましたね。

 

四葉環の話

 相方の人生を変えた人No.1の現役男子高校生アイドル。

 「だって、俺はそーちゃんが好きだから。」

 ずっと、自分だけを見てくれる人がいなくて。ずっと、自分をいちばんにしてくれる人がいなくて。「そーちゃんは俺のこと好きじゃねーもん」って言ってた環くんが。自分を想ってくれる人の傍にいたいと願っていた環くんが、俺がそーちゃんが好きだからずっと隣にいてやるって。

は?(←クソデカボイス)

 高校生の成長目まぐるしいな?

 ここに至るまでホンッッッッ…………トに書ききれないくらいいろんなことがこの二人にはあったので、一概にどうこう言い切ることはできません。ただ、地球の裏側で生まれたような二人に渡された透明なただの箱が、ぶつかって傷ついて転がって、時間をかけて少しづつMEZZO"という名の宝箱になりつつあるんだな、と思うと尊さで死ねます。

 環くんは自分の大事な人には幸せになってほしいという想いが根源にあると思うので、彼にとってそーちゃんが特別というわけではないでしょう。でも、自分をみてくれない人は恐らく例外(そもそも大事な人にカウントされない?)だと思うので、少なくとも今は「そーちゃんは俺のこと好きじゃねーもん」とは思ってないだろうなと。近々バランスを取るために四葉環と逢坂壮五がいちばんギスギスしていたアニナナ#7「ひとすじの光」でも観ようかと思います。

 

MEZZO"の話

 私の最推しユニット・MEZZO"。IDOLiSH7も勿論大好きですが、最推しユニットは紛うことなきMEZZO"です。

 万理さんが小鳥遊社長に「辞めさせないよ」と仰ったとき、反応したのがMEZZO"の二人でした。他メンバーの反応がないのはシナリオの都合であることは承知の上ですが、それでも、万理さんがチーフマネージャーを務めるMEZZO"のリアクションが抜かれたことには意味があると思いました。

 それにしても万理さんは弊社の超絶有能事務員ですがファンのことを突然背後から襲撃するクセは止めた方がいいですね。アサシンかな?特にMEZZO"の情報解禁が楽曲配信とか発売ギリギリなのはなんでなの………………。空咎送り、生きて帰れるかな…………。